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部門情報

リハビリテーションセンター

リハビリテーションセンター

リハビリテーションセンターでは、「リハビリはあせらず、あきらめず」をモット-に、職員一同で急性期~維持期、ベッドサイド~訪問リハビリに至るまで、地域に根ざした活動を通じて患者さまの機能回復や能力改善に努めています。
突然の事故や病による大きな心の痛手が少しでも和らぐように、入院前の生活様式を十分に配慮しながら家庭復帰や社会復帰に向けて多職種協働を心がけています。

病院理念に基づく基本方針

  • 患者さまのニーズに沿ったリハビリテーションを展開します
  • 質の高いリハビリテーションを展開します
  • 院内外を問わず有機的連携を図り、地域貢献のためリハビリテーションを展開します

基本方針に基づく取り組み

当院のリハビリテーションセンターは、理学療法士(PT)24名、作業療法士(OT)13名、言語聴覚士(ST)4名、公認心理師1名、歯科衛生士3名ほか、約50名体制で、入院・外来にて各種療法を展開しています。ご家族やお見舞いの方、ケアマネジャ-、レンタル業者などの出入りが数多くあり、自由で明るい雰囲気のもと患者さまと共に機能回復や能力改善の前進・漸進を目指しています。

2007年4月に回復期リハビリテーション病棟34床を開設。365日病棟スタッフとリハビリスタッフが常に連携を図りながら、早期在宅復帰にむけて協働しています。 2015年1月に地域包括ケア病棟54床を開設。POC(Point Of Care)の考えを導入して専従・専任のリハビリスタッフが病棟リハビリを中心に情報共有を密におこないながら進めています。

2015年4月に心理士や歯科衛生士を採用。言語聴覚士や看護師が専ら行っていた口腔ケアや院内肺炎予防を歯科衛生士が代わりを務め活躍しています。心理士は認知症や高次脳機能障害の検査・治療をより精査する重要な役割を担っています。

いずれにしても、住み慣れた住まい(地域)で退院後も安心・安全に日常生活が送れること、この実現こそが我々リハビリスタッフの喜びであり目標であります。専門職がつくるパターナリズムに陥らず、患者さま・ご家族の生活の流儀を尊重しつつ、課題の解決に取り組んでいます。

理学療法(PT:physical therapy)

理学療法

当院の理学療法は、個別療法を基本とし、患者さまの回復を第一に様々な治療手技を取り入れながら行っています。そして、リハビリテーションセンター内だけで練習・訓練をするのではなく、あらゆる場所をリハビリの場と位置づけ、日常生活や退院後の社会復帰について患者さまと共に話し合いながら・考えながら、より実践レベルに近いリハビリテーションを心掛けています。

さらに、疼痛緩和、機能回復、残存能力の再構築などといった一面だけを注視するのではなく、患者様に関わる多方面のケアを組み入れた温かみのあるリハビリテーションを追求しています。

また、義肢装具士さんに週2回(水・金)来院いただき、装具の採寸・採型や相談にのっていただいています。

作業療法士(OT:occupational therapy)

作業療法士

当院の作業療法は、患者様一人ひとりの生活(ライフスタイル)に着目し、作業活動というアプローチを通して身体機能面だけではなく、意欲・感情等の精神面や高次脳機能障害、認知症に至るまで幅広く対応しています。在宅復帰の際はご家庭で何らかの役割が担えるように、つまり寝たきりにならないよう・させないように心掛け、次のような心身機能づくりや、その他お手伝いを鋭意取り組み、可能な限り入院前の生活スタイルが享受できるようリハビリテーションを提供しています。

・手や足などの身体機能回復アプローチ
・精神機能や高次脳機能や認知症へのアプローチ
・食事や更衣やトイレなどの日常生活動作(ADL)の練習
・買い物や炊事や洗濯などの家事動作の練習
・利き手交換や自助具・福祉機器利用による介助量軽減のアプローチ
・患者さまやご家族に対する介助方法の説明および実技指導
・在宅生活での注意点のアドバイス
・住宅改修アドバイス

言語聴覚士(ST:speech therapy)

言語聴覚士理学療法

当院の言語療法は、構音障害・失語症等の言葉に支障をきたした患者さま、記憶障害・注意障害等の高次脳機能に支障をきたした患者さま、そして認知症の方に対して機能回復や円滑なコミュニケーションの確立を目指しアプローチをおこなっています。そして在宅復帰、社会復帰に至るまでの様々な課題に対して、公認心理師とともに神経心理検査を適宜実施して、患者さまを中心にサークルをなすご家族や周囲の方たちとの情報共有が大事だと考え取り組んでいます。

摂食療法は、入院患者さまに対して〈摂食・嚥下障害の質問用紙〉でスクリーニングをおこない、歯科衛生士がベッドサイドを廻り口腔ケアを日々おこなっています。早期から安全に経口摂取(食べること)することを目標に、週1回広島大学からの非常勤歯科医とラウンド評価や適宜嚥下造影検査を行いながら、摂食練習を実施しています。嚥下機能が低下している場合は代償法の導入や的確な摂食条件などを提示し、ご家族や施設関係者向けに説明および食事介助方法のアドバイスなど積極的に取り組んでいます。

また、中山間地域の自動車の必要性を考慮し、高齢者や高次脳機能障害者への自動車運転評価も開始。近隣の教習所と連携しているところです。