研修医

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 当院では、初期研修を終えた研修医の方々に対する、いわゆる「後期研修」について、NPO法人である岡山医師研修支援機構に登録し、岡山大学と共同してプログラムを作成し、後期研修医の方々の受け入れを行っております。以下にその概略について記します。

■ 1.「後期研修」の重要性と岡山医師研修支援機構

 医師には生涯に亘っての研鑽が求められますが、医学部卒後1、2年目に行う初期研修および卒後3年目以降の後期研修は、とりわけ重要な意味を持っています。初期研修は、幅広い基本的臨床能力や態度を身に付け、医師としての基礎を固める時期であり、平成16年度から必修化となっています。一方、後期研修においては、ある程度将来の専門科を決定し、それに必要とされるさらなる知識や技術を身に付けることになります。初期研修は厚生労働省が定めた研修プログラムに沿って行われていますが、後期研修にはその様な一定のプログラムはなく、各医療施設や各専門診療科によって様々です。また、後期研修の期間には、各学会が定める専門医資格の習得を目指す人や大学院へ進学し医学博士号の取得を目指す人、あるいはその両方を目指す人、さらには特に専門分野を特定せず患者さんの全体を診ることができる総合医を目指す人など、後期研修に対する研修医のニーズは非常に多様です。しかしながら、医師にとって大変重要な時期である後期研修について、これまでまとまったかたちでの取り組みはほとんどなされてこなかったという状況があります。

 このような状況に対処するために、各医療施設と医育機関である大学とが対等な立場で連携していくことを基本理念として、医師の研修およびキャリアプランの支援に関する事業を行うことを目的に、平成17年10月に岡山医師研修支援機構の準備委員会が設立され、平成18年6月23日には特定非営利活動法人としての認証を受けています。 この機構では、主に卒後3年?8年目の若手医師が求めている医学・医療の研鑽を円滑かつ効率的に行える様に、各医療施設の研修内容の情報提供や研修プログラムの整備等を行っています。

■ 2.当院における後期研修プログラム

 当院においてはまず手始めに、岡山医師研修支援機構に参加し、以下の様に岡山大学医学部と連携し、内科系の二つのプログラムを用意しております。

 当院では、初期研修を終えた研修医の方々に対する、いわゆる「後期研修」について、NPO法人である岡山医師研修支援機構に登録し、岡山大学と共同してプログラムを作成し、後期研修医の方々の受け入れを行っております。以下にその概略について記します。

1岡山大学旧第2内科(血液・腫瘍・呼吸器内科)

■コース名
血液内科専門医コース C-3
■内容
卒後3年目の1年間を当院にてまず「一般内科研修」を行います。もちろん専門分野である血液内科の患者も多く来院し、岡山大学第2内科からの非常勤医(血液内科専門)による外来も行われていますが、他の内科部門:消化器、呼吸器、腎疾患、代謝疾患、神経疾患などについても、岡山大学第1,2,3内科、広島大学第3内科などの先輩医師による指導下に、できるだけ多彩な症例を経験していただきます。
このコースでは、4、5年目は中国中央病院(福山市)にて血液内科研修を行い、6年目以降は更に岡山大学にて研修を積み、更に学位取得を目指すことになります。

2岡山大学旧第3内科(腎・免疫・内分泌代謝内科)

■コース名
透析専門医コース、透析1
■内容
卒後3年目は一般内科を学んでいただいた後、当院にて4年目から6年目(5年目)にかけて腎臓病・透析の専門内科を研修していただきます。その後は大学病院にてさらなる研修を積み専門医となるコースです。 岡山大学第3内科の専門医による指導を受け、当院の腎臓病センターにて透析の実際を十分研修していただくことになります。

 現在の所、決定しているプログラムは以上ですが、その他の科(外科、脳外科、整形外科、泌尿器科等)で、専門医を目指す後期研修を希望される方も、独自のプログラムを組むことが可能ですので、研修担当にご連絡、ご相談いただければ、と考えております。

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